大台ヶ原・日出ヶ岳
 標高1695mの日出ヶ岳は奈良県と三重県の境に位置し、国内最多雨の山地・台高山脈の最高峰である。大台ヶ原ドライブウエイを利用すれば、手軽に楽しめる登山コースだが、大台ヶ原・日出ヶ岳への醍醐味はやはり大杉谷を遡り、「桃の木山の家」に一泊するコースだろう。シャクナゲの大群落があって5月一杯は楽しめる。
   
 正木峠から日出ヶ岳 日出ヶ岳山頂 
 コースタイム/登山口(30分)シオカラ谷吊り橋(45分)牛石ヶ原(15分)大蛇ー(15分)分岐(35分)正木ヶ原(20分)正木峠(20分)日出ヶ岳山頂(30分)登山口
 所在地MAP地図リンク
 ルートの紹介
大台ヶ原・大杉谷コースは東海の百山のひとつにも選ばれており、まだ行ったことがない知らない山を見たいと思っていた。調べてみると、大風の影響で登山道が崩れ去って通行止めになっていたが、2012年8月11日より通り抜けが出来るようになっている。
平等ー、大日ーなど見所が多い所で、行ってみたい気持ちはもちろんあるが、熊野と吉野の境にあってかなり遠い。たまには山小屋泊りも楽しいものだろうが、今回は日帰りで登れる東大台コースを選んだ。距離9kmおよそ3時間強のグルッと廻る軽い一日コースだ。
バスツアーを利用して名古屋駅から大台ヶ原へ向かう。時計を見ると12時を廻っており登山口までおよそ5時間、ずいぶん時間がかかった。駐車場から30分も下って行って、シオカラ谷に架かる吊り橋を渡り坂を登って行くとシャクナゲの大群落がある。予想通り花の季節には少し遅すぎたが、ピンク色のアケボノツツジやシロヤシロの花がわずかに残っていた。

途中逆コースで下りてきた連中に出合いながら大蛇ーと呼ばれる断崖絶壁からの眺めを楽しんだ後、有名な正木ヶ原まで来ると立ち枯れたトウヒの台地が広がっていてシカを見かけた。
           
     
 日出ヶ岳一等三角点 山頂展望台  正木峠の木道 
           
 案内板を見ると昭和34年の伊勢湾台風で森が破壊されてしまったとあった。一面ミヤコササに覆われシカも相当多いらしい。木道を上がり、正木峠を越えてしばらく行くと前方に大台ヶ原の最高峰・日出ヶ岳の山頂部が見え始めた。この山には一等三角点がある。山頂展望台に上がってみた。

ここまで来ると登山口まではほんの30分。山頂からの帰りのコースも良く整備された登山道で、下って行く途中岩から湧き出ている水の冷たいこと。駐車場まで戻ってきたらバスの出発時間にはまだ大分時間があってヤレヤレ。大台ヶ原物産店に入り名物のとち餅を購入、これを土産とした。次回は大杉峡登山口から入り、「桃の木やまの家」に泊まってみたい。
           
   
 立ち枯れのトウヒの森 牛石ヶ原 
   
 正木ヶ原のシカ  大蛇ー
   
 シオカラ谷に架かる吊り橋 登山道 
     
 大台ヶ原駐車場  登山道 シオカラ谷道標