児野山(城山)
標高1280mの児野山(城山)は木曽福島市街地の北西の位置し、山頂から東に広がる「城山史跡の森」は7コース全長13kmにわたりトレッキングコースが楽しめる。福島城跡、権現滝、紅葉ヶ丘など見所スポットがあり地元町民の山として親しまれている。近くには日本4大関所のひとつ「福島関所」があり立寄りたい所だ。尾根を登りきった展望所から眺める御嶽山は第一級品である。
木曽福島の“児野山(城山)”に登る
児野山(城山)山頂
◆コースタイム/登山口(40分)あずまや(20分)福島城跡(1時間10分)児野山(城山)山頂(50分)権現滝(25分)登山口
所在地MAP
ルートの紹介
5月中旬久しぶりに山友達からメールが届いた。H氏はこの2月頃から膝の調子が良くなくリハビリを続けていたがようやく回復してきたらしい。数日後児野山の詳しい情報が入った。それによるとガイドブックには出ていないが、低山トレッキング愛好者のためにあるような登山コースで、標高は1280m、標高差で言うと300mr程度ですんでしまう4時間強のコースだ。
最近グズついた天気がつづいていて、山に行くときは絶対天候が悪くならないと予測した日に限ることにしているが、今日は朝から上天気になるらしい。中央自動車道・土岐ICで待合わせ、中津川から国道19号線で木曽福島へ向った。まず駅前の観光案内所で散策マップを入手すると周辺に福島関所がある。中仙道の関門だが木曽代官の山村下屋敷や島崎藤村の姉・園が嫁いだ高瀬家などが残る町並みが続いている。

木曽川に架かる行人橋を渡り紅葉ヶ丘に向った。城山林道を40分も行くとあずまやがある。途中、中央アルプスの尾根がチラリと見えた。かなり雪解けが進んでいる。小休止して周囲を見るとクマ出没注意の案内板。用心の為クマ除けの鈴を鳴らしながらほんの20分も登って行くと福島城跡に出た。

福島城本丸跡 ブナ林 児野山三角点まで450m地点

権現滝分岐から急な山道に入り、しばらく登って行って尾根に出ると風が涼しく快適に歩けた。ブナやモミの大木が見られる尾根道のアップダウンをくりかえし、1時間も行くとそこが三等三角点がある児野山山頂だった。周囲は林に囲まれ展望はないが、すぐ先の展望所に出ると今まで樹木に隠れて見えなかった御嶽山が突然大きく現れるから感激で、今日の登山の収穫であった。
しばらく景色を楽しんで黒木ヶ沢沿いに下って行くと「権現滝」という木曽義仲が平家追討の兵をあげた際、沐浴祈願をしたとされる滝の前に出た。下山後楽しみにしていた池波正太郎も絶賛した創業300年の老舗のソバ屋「くるまや本店」はあいにく定休日だった。万歩計を見ると11,516歩だった。

展望所から御嶽山 城山林道から中央アルプス三ノ沢岳
木曽福島の町並み ブナの大樹
登山道をゆく 城山自然遊歩道案内板 クマ出没注意
権現滝 遊歩道案内板 木曽義仲公墓