鞍馬山
牛若丸や鞍馬天狗で有名な鞍馬山(標高584m)は京都市左京区に位置し、霊山として知られ山岳信仰の場として栄えた。清少納言が枕草子のなかで「近うて遠きもの、くらまのつづらおりという道」と記している九十九折参道を登りきった先に本殿金堂があって、気楽で楽しい山歩きになる。参詣者の利便を図るため敷地内の普明堂から多宝塔までケーブルカーが運行している。
京都洛北の霊山“鞍馬山”に登る
本殿金堂 本殿脇の藤棚
◆コースタイム/仁王門(40分)本殿金堂(55分)奥の院魔王殿(30分)西門
所在地MAP
ルートの紹介
京都は嵯峨野がいいが、今日は加茂川上流の鞍馬寺あたりを歩いてみた。京都駅から市バスでおよそ30分、出町柳まで来て叡山電鉄に乗り継ぎ終点で下車すると鞍馬街道沿いに京の市中でも珍しくなった紅殻格子の情緒ある町並みが残っている。この鞍馬山の山麓の村はほとんど鞍馬寺の僧兵の子孫らしい。

門前町には木の芽を炊いた佃煮や草もちを売る土産物屋が並んでいる。仁王門をくぐり牛若丸も歩いた道を由岐神社に向かった。九十九折参道を登っていってお茶所・洗心亭の前を通りほんの40分も登っていくと本堂に出た。標高は410m。朝から気温が高く一汗かいてしまった。ひと休みして奥の院に進むと傾斜もゆるくありがたい。

鞍馬山の最高点は「義経背比べ石」から奥へ行った先の経塚にあるらしいが、入口に鎖が張られておりあきらめて引き返した。途中牛若丸が兵法の稽古した所と云われる「木の根道」を下っていくと不動堂の近くには義経堂も建っていた。散歩気分のトレッキングの気楽さで西門まで下りてきて貴船口駅へ出た。陽はまだ高く体力も時間も余っているから次は学生時代一度も訪れることがなかった金閣寺を見ておくことにした

牛若丸背比べ石 本殿へ続く石段 九十九折参道をゆく

当時路面電車が走っており、その料金はたしか往復で30円だったことを覚えている、これが昭和39年、東京オリンピックの頃。来たついでに下宿先まで行ってみると、周囲はすっかり変わっていて昔ながらの家は建て替えられかっての面影は無いが、よく通っていた金閣寺食堂や金閣寺湯、平野卓球場は今も営業していた。

昼食はわら天神近くのソバ屋で摂った。腹ごしらえをして総門から金閣寺の境内に入り、方丈を過ぎると金閣寺の撮影ポイント・鏡湖池の前に出た。カメラのシャッターを押し竜門滝から夕佳亭まで行ってみた。さすがに大勢の観光客で賑わっている。約1時間かけて金閣寺を見物した。万歩計を見るとここまでケッコウ歩いていて12,160歩だった。

僧正ガ谷不動堂 牛若丸息つぎの水
木の根道 由岐神社
仁王門 巨大な天狗のオブジェ 鞍馬山西門
竜門滝 金閣 夕佳亭